展覧会趣旨
”E-scape ”は、大阪芸術大学芸術学部、環境〈環境計画・環境デザイン〉学科の卒業生有志による、勝手気ままなグループ展です。
数名の卒業生から輪が拡がり、30 名近くの卒業生が一同に作品を展示するものとなりました。メンバーは、初顔合わせ、親子並の世代差、様々な仕事を持つ個人の集まりです。
共通することは、それぞれの時代に〈環境〉に心を寄せ同学科を巣立ち、現在、それぞれの立場で様々な〈環境〉の「ものづくり」「ことづくり」に携わっている仲間であることです。
私たちが卒業した大阪芸術大学では、2011年をもって環境デザイン学科が幕を閉じることになりました。私たちの冠であった、“E”=environment〈環境〉の学科略号も2011年をもって無くなります。
失ってしまう”E”を、私たちの手でもう一度共有しようと、このグループの名前は、”E-scape ” としました。世の中にひとつひとつ咲く、私たち一人一人の“ E”の花を束ねることにより、大きな花環に拡げたいと考えています。
このたびのE-scape2011 展のテーマは「これも環境かい?」です。学業として学んだ建築・都市デザインやランドスケープという〈環境〉という言葉の枠にとらわれず、自由な志向や発想で、日頃それぞれが関わる仕事や生活から、「わたしのE = 環境」を表現するものとしました。
今年度が、このグループ展の最初の試みでもあり、作品は千差万別、収束されたテーマ性やメッセージは感じにくいものとなっているかもしれませんが、これが今の私たちの想いです。
私たちは、今後、この会を重ねていく中で、私たち”E-scape ” の新しい風景が見えてくることを夢見ています。